海外で作る自分年金セミナーin香港&深圳開催のお知らせ

2018/01/29

2月9日~11日

「アベノミクス景気の副作用」
今年の日本経済も日銀の異次元緩和政策とアベノミクス景気による株高が続く可能性が高いが、その背後に隠された副作用と財政リスクに十分気をつける必要がある。今年4月に任期を迎える日銀の黒田総裁が再選された場合、金融引き締めへ向けた出口政策をますます急がなくなり、緩和政策継続の副作用が日本経済を害することになる。

具体的には、マイナス金利が銀行などの収益を圧迫すると同時に、債券市場は機能を低下させ、年金基金など機関投資家も運用収入の減少に苦しんでいる。異次元緩和を継続すれば、より強い副作用で日本経済の屋台骨がぼろぼろになる。黒田総裁は自分が始めた巨大緩和を自分できっちりと終わらせる責任がある。

一方、2018年度予算案では歳出の3割超を占める社会保障費は医療費や介護費が膨張し、5000億円前後増加する。国債費を除いた政策経費を新たな借金に頼らずどれだけ賄えるかを示す「基礎的財政収支」は引き続き10.4兆円の赤字となる。

国家の健全財政の基準は対GDP比100%以内とされているが、日本の国債発行額は対GDP比246%となっており、対GDP比が200%を越えるのは、主要先進国の中では有史上例がない。このまま次世代への負担が増え続けていく状況が続けば、年金や医療等の社会保障制度は制度そのものを維持していくことが難しくなり、次世代への禍根を残すことになる。1~3割の負担で誰でも治療を受けられる国民皆保険制度は既に瀕死の状態に陥っている。

将来世代に禍根を残さないためには、自分の年金は自分で用意しておくことで国民年金制度に頼らずに生活できるだけの老後の準備をできるだけ早く始めておくこと、病院などで必要性の低い医薬品の処方を頼まないといった対応を一人一人の現役世代が心がけることが益々大切な一年になっていく。

木津英隆

 

 

 

 

 

 

 


プロフィール:木津英隆(きつひでたか)

謙信アセットコンサルティング(香港)代表取締役。格付け会社勤務経験を生かした金融商品のリスクとリターンの丁寧な説明に定評がある。ブログ「香港IFA木津英隆のマネーは巡る」でも独自の視点で世界の金融情報を発信中。

<セミナー日時・場所(参加費無料・定員各5名)>
時間:2月9日(金)香港10:00~12:00
2月10日(土)香港15:00~17:00
2月11日(日)深セン15:00~17:00
※以下HPの「セミナー申込」もしくはQRコードをスキャン
電話:(852)9062-0532
ウェブ:www.kenshin.com.hk  
Email: kitsu@kenshin.com.hk
WeChat:hidekitsu1 

 

Kenshin

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