ビザのプロ「T&Morris」服部氏(後編)

2017/11/21

前編(No.61811月17日発行号)では、香港のビジネス情勢も踏まえて、ビザ取得に関する基本情報および留意点、今後の展望にも触れてきたが、後編では「T&Morris VISA+CONSULTING LTD.」の理事総経理・服部孝吉氏の人となりについて紹介する。

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香港でビジネスに携わるようになって20年以上が経つという服部氏だが、そもそもどういった経緯でビザコンサルタントとして今に至るのだろうか。未だ香港が中国に返還される前の1995年、26歳の時に来港した。当時は日系企業を対象にしたビザ代理店は同社を含めてわずか2社のみだったそうで、立ち上げ間もない会社で、先輩社員とともに創成期メンバーとして日系企業・団体への挨拶まわりに奔走したそうだ。「メーカー、商社、銀行、電子部品関連企業、県人会など、幅広かったですね。僕みたいな若いビジネスマンでも、大企業の社長にあっさり会えたりして、営業に伺ったのに逆に色々な話を聞かせてもらいましたね」と振り返る。好奇心旺盛な性格で、人と会話することが苦にならないという同氏に、長年ビザに携わる理由を聞くと、「さまざまな人と会えるからですね」と即答。現在でも、人と会う中で「一人一人の人となり」を聞くのが好きで、ついつい話込み過ぎて長話になってしまうこともしばしばあるんだとか。

「T&Morris」では、業界内では珍しく、法人・個人の窓口となるスタッフ、ドキュメンテーション(ビザ申請書類)を作成するスタッフ、それを受けてイミグレーションと折衝するスタッフがいずれも勤続20年を超えるベテラン揃いで、各部門が連携した一貫性のあるサポートで、通常、申請から取得までを約1カ月で行う。過去には申請後なんと2日で認可が下りたケースもあるそうだ。さらに服部氏は「ビジネスとして本当は良くないんだろうけど」と前置きしつつも、「(相談に来られた方には)僕が知っている限りのアドバイスは無料でしちゃうんですよね」と、笑う。コンサルテーションと呼ばれる「相談のみ」でも費用が発生するケースもある中で、こういった部分を無償で行う企業は数少ない。

さらに現在の香港のビジネス状況下で、非常にビザ取得が困難と呼ばれる「料理人」や「美容師」といった同業他社が敬遠しがちな業種の申請代理にも積極的に携わる。「ビザに不安を抱える人にとって、海外で働けるか否かがターニングポイント。取れなかったから、ハイ、次。というわけにもいかないでしょう」と語気を強める同氏。イージーな案件のみを扱うのではなく、時にはリスクも開示しながら悩める対象者と真摯に向き合う。今では同業他社からも直接案件が舞い込んでくることもあるそうで、まさにビザ業界の「ブラック・ジャック」。(費用は一般相場と変わらないのでご安心ください)ビザについての無料相談も随時行っているので、気になる方は人情派コンサルタント・服部氏にお気軽に問い合わせてみてはいかがだろうか。

(おわり)

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[理事総経理 服部 孝吉]
1995年、立ち上げ間もないT&Morrisに入社。創成期メンバーとして、メーカー、商社、銀行、電子部品関連企業、県人会など幅広い企業・団体をまわり、取引先の獲得およびノウハウを築き、2014年に現役職。長崎県出身、49歳。好奇心旺盛な性格から人との会話が趣味。

T&Morris
T&Morris VISA+CONSULTING LTD.
1992年創業、累計取引実績5,000社以上。蓄積された豊富な経験をもとに日本人スタッフがさまざまなケースに対応。会社設立や口座開設、税務に関するコンサルティングなど、香港でビジネスをする上で必要不可欠な各種サービスを提供している。
住所:Rm. 1010, 10/F., Tai Yau Bldg.,181 Johnston Rd., Wan Chai
電話:(852)2881-6326
メール:t-morris@tmorris.com.hk
ウェブ:www.tmorris.com.hk

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