【ファイル転送は便利な DropSecure】兆星電脳有限公司(広東省佛山市)

2016/11/14

ファイル転送IT サービスの仕事で華南地区を忙しく走り回っている著者です。今回は便利なファイル転送サービス「DropSecure」について紹介します。通常、どこの会社でもファイルの転送はE メールに添付して送信というケースがほとんどだと思いますが、大容量のファイル送信時はメールサーバ側の容量制限等で送れないという問題も発生しがちです。世の中には様々なファイル転送手段がありますが、できるだけ安全に、かつ中国大陸内からでもVPN 等を介さずにデータのアップロード/ ダウンロードが可能なサービスは限られていますので、今回の当コラムで紹介する DropSecure は理想的と言えます。

DropSecure(dropsecure.com)は無料で利用でき、かつユーザ登録等は特に必要ないというとても太っ腹なサービスです。一度に送れるファイルのサイズも2GBまでと充分なものですし、送信時にファイル自体を暗号化してからアップロードできますので、データ漏洩の安全性に関してはそれほど心配する必要はありません。使い方は至って簡単。同サービスのホームページ上にファイルをアップロードする欄がありますので(トップページを見れば一目瞭然)、そこへ転送を希望するファイルを指定。それから受取人のE メールアドレスを入力し、「Encrypt & Send」のボタンをクリックするだけというとてもシンプルな操作のみ。指定したファイルは自動的に暗号化されてアップロードが開始します。便利なことに、一度に10 人(10 個のE メールアドレス)まで同時に送信できますので、通常のCC で添付ファイルを送る感覚でファイル転送が可能です。

受取側では、「転送ファイルが届きました」という内容のメールが届きますので、メール本文中のダウンロードリンクより当該のファイルをダウンロードできます。但し、ここで一点注意が必要です。ファイルのアップロード時は暗号化されていますので特に安全性について考える必要はありませんが、ダウンロード時にはDropSecure のサーバ側で解凍(暗号解除)されてから受信が始まりますので、送る側はあらかじめZIP ファイルなど何等かのパスワード付の圧縮データとしてアップロードした方が確実に安全性は高まります。今回DropSecure をおススメしようと思った理由の一つが、「7 日後に自動的にサーバから削除される」ということです。オンラインストレージとは違い、あくまでファイル転送を目的としたサービスに特化している点が気に入りましたし、逆に一定期間のみダウンロード可能とすることで無暗に重要データをネット上で保管しなくてよいので社内の誰かがアップロードした重要ファイルが永久にネット上に存在するといったリスクを減らすには良いはずです。

以上、今回はファイル転送の便利サービス、DropSecure の紹介でした。こちらでテストしたところ、中国からも日本からもアクセスには問題ありませんでしたので、比較的快適に利用できるのではと思います。皆さまのお仕事に少しでも役に立てば良いなと思いながら記事を執筆した午後でした。

赤座 卓也( あかざ たくや)

兆星電脳有限公司
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