我々庶民に開かれた機会 Borderless Management & Investment Ltd.

2016/11/08

玉利将彦さん「他よりも優位な立場でいたい」

これはほとんどの人間が普通に持っている感覚である。

優位な立場というのは例えば、自分の方が力を持っていて他を従えることができる(権力的な優位)、自分の方がお金を持っていて他よりも豊かな暮らしができる(経済的な優位)、自分の方が頭が良いまたは良い学校を卒業している(知的な優位)、健康で運動能力も高い(身体的な優位)など他との比較で自分の優越感が幸せだったり、逆に劣っている場合は劣等感に苛まれたりする。

優位性へあくなき追求のために努力を重ねたり、人と争ったりする。あくまで個人的な意見だが、本性とも呼ぶべきこの欲求を捨て去ることはホモ・サピエンスには超えることのできない壁のように思える。稀に無償の愛を振りまくことのできる聖なる人も現れるが全体から見ればごくごく小さなパーセンテージだ。

人間には自分だけでなく自分の家族や子孫など自分に関係の深い人たちの幸せや繁栄を願うという特徴もある。これはもうむしろ種の保存にまつわる生物の根源的な欲求といえるほど自然なことだろう。だから今優位な立場にない人はそれを獲得したいと願って奮闘するし、すでに優位な立場にあるものはそうした活動を防いで自分のファミリーの有利な立場を固定化させたいと願う。

人類の歴史を見ればこの欲求が明らかに見て取れる。日本の朝廷や幕府、中国の王朝、他の地域に現れたさまざまな帝国。少数の権力者が多数の庶民を搾取してきた封建社会。こうした枠組みではその権力が強固で平和な時代には世襲が横行し、弱ってきたら革命が起きて新しい勢力が権力を奪ったということが繰り返されてきた。近代国家になってそうしたあからさまなことは少なくなってきたが、それでは人間の優位性に対する欲求がなくなったかというとそうではないだろう。むしろ近代的に形を変えて有利な立場にある側とそうでない側の固定化は依然として進行しているように思える。例えば日本の政治家の多くは権力も経済的な豊かさも備えている。(もちろんそうでない人もいる)優位な立場にあると言って差し支えないだろう。この政治家を選ぶときの手続きは表向き民主的だが実質的には世襲が定着している。仮に日本の過去20年間の内閣総理大臣をみても政治家ファミリー出身でない人が就任したのは菅直人、野田佳彦元総理のわずか2年半だけである。

富裕な者がそうでない者よりますます豊かになってゆくというのも資本主義社会の道理である。人が生きてゆくのに必要な最低限のコストはそれほど変わらないので富裕層は余剰資金をより多く投資にまわすことができる。投資に対する利回りが同じであれば大きな元本を投じることのできる者の方がより多くの金額を得ることができるからだ。一部の人やファミリーがあらゆる優位性を強化しながら国の権力まで握り、多くの庶民を統治する。今や中国の権力中枢も高級幹部のファミリー出身の太子党と呼ばれる人が大勢を占めてきているし、自由と民主主義の代表選手のようなアメリカでさえ大統領になる人が一部の家族に集中してきているようだ。

話は変わって、我々が日々便利に使っているパソコンやスマホ。これらはいざというときに統治者が庶民を管理するのにも便利な道具となるだろう。国家の重要機密にまで侵入して情報を盗み出すような技術を持ってすれば個人が持っているデータを取得することなど赤子の手を捻るようなものであるに違いない。スマホについているGPS機能で地球上の自分がどこにいるかがわかるということは自分以外の人もそれを把握できると理解しなければならない。それが嫌であればすべてのデバイスを捨ててどこか遠い山にでも篭もるしか無いがそんなこともできない。なんとなくではあるがあらゆる国で巨大な優位性を持った少数の支配層がその他大勢の庶民を思うがままに統治するという形が徐々に作り上げられている気がする。

唯一救いがあるとすればそれはまだそれぞれの国家の中で起こっていて、別の国家同士は覇権争いをしているので利害が一致してないということだろうか。これが例えば「機動戦士ガンダム」に出てくるような地球連邦なる統一国家でもあれば一部の統治者による庶民の支配は実に効率よく進められるのであろうが。。地球連邦ができる前の時代を生きている我々庶民にとって、制度も価値観もばらばらなさまざまな国を訪れて経済的な拠点を築けるというのはやはり最大の利点にして最後のチャンスではないかと思う。

玉利将彦 (タマリ マサヒコ)
上海と香港を拠点に活動し、中国在住歴は20年に渡る。香港の証券取扱免許(SFC)と保険取扱免許(PIBA)を保有する資産運用アドバイザーとして、顧客のライフプランに即した投資計画の立案及び積立ファンド・保険の仲介、HSBC香港BOOM証券・中国銀行など海外の有名金融機関の口座開設・運営サポートをおこなっている。

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