宮城県の安心・安全な食品を香港へ

2016/10/25

販売会 みやぎ海洋2

宮城県では今年7月から来年1月まで、香港における宮城県の食品流通を強化するため、プロモーションに力をいれている。10月12日・13日の2日間、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の日本人倶楽部において食材を取り扱う料理人に対しての物産商談会が行われた。主催者の宮城県、共催者の宮城県食品輸出促進協議会会長、小野寺 初正氏にお話を聞いた。

小野寺 初正氏

「所有宮城縣的食品均通過輻射污染監察系統的檢測,確保安全,可安心食用。」

〈小野寺 初正氏のプロフィール〉
宮城県食品輸出促進協議会会長。香港行政府や香港貿易発展局の日本側のプロモーションを10年行っている。

◆今なぜ、香港でのプロモーションを強化されているのでしょうか。
東日本大震災の際、東北は大きな被害を受けました。世界各地から食材の安全性についていろいろな憶測が飛び交い、風評被害にも合いました。海外では、いまだに安心・安全なのか疑問視している方も多い。私はそんな方々に宮城県の食材は安心・安全だと伝えたいんです。

そもそも日本の国では、放射性物質の検査は世界一厳しい基準値で検査しています。世界では1000ベクレルに対して、日本では12.5ベクレルという限りなくゼロに近い数字でないとクリアしないというレベルです。はじかれたものは流通されないんです。直近ではそのようなものは出ておりません。香港は世界のゲートウエイです。香港で食べられている、使われているとなると、アジア諸国だけでなくヨーロッパにも広がりやすいため、今回の取り組みを始めました。

今回は日本人が食べて美味しく栄養抜群の安心・安全な食品を持ってきています。

◆今後の展望についてお聞かせください。
長い期間に合わせて、流通に乗せていきたいと思っています。時間をかけて丁寧にプレゼンテーションしていけば、香港の方々にご理解いただけるのではと考えています。香港の方がどのような味が好まれるかを探るのはメーカーの課題です。いろいろな意見を聞きながら開発していきたい。短期的な取り組みでは難しいので、このようなプロモーションなどを継続していきたいと考えています。

 

 

商談会を実施した企業

ササニシキ米(イーストファームみやぎ)

米

ササニシキは、1963年に宮城県で開発された米。コシヒカリよりさっぱりとし、上品な味わいで冷めても硬くなりにくく、お寿司などの日本食によく合う。ササニシキは冷害やいもち病に弱いため、育てるのが難しい希少な品種。変貌する米情勢に対応するため、栄養周期栽培法を取り入れ、消費者ニーズにこたえるよう安全でおいしい米作りに努めている。

かまぼこ(マルブン食品)

かまぼこ

かまぼこ専門店。豆乳だんごとマグロだんごを今回は用意。豆乳だんごには、キャベツ、人参、玉ねぎ、ゴボウ、コーン、枝豆の6種類の野菜が使われている。すべて国産で、栄養素にもこだわり、野菜の産地は季節によって一番いいものを使用している。マグロを使用しているのは、食感が肉ににているのと、肉と比べて魚の方が栄養化が高いため。化学調味料は使わず、すべて天然。また、卵も不使用なのでアレルギーの子どもでも安心して食べることができる。

銀鮭(みやぎ海洋飼料)

銀鮭

石巻で銀鮭を養殖している会社。宮城県は銀鮭の養殖量が全国一。サンマやサバ、イワシなど、たんぱく質の多い魚を原料としたオリジナルのエサを使い、抗生物質は使わず大切に育てる。親を北海道で育て、受精した卵を岩手県や宮城県の山中で川の水を使用し稚魚を育てる。成長したら、石巻の海で水揚げまで育てる。2年の歳月をかけ、手間暇かけ育てるため、安心・安全な銀鮭を食べることができる。

水産加工品(八葉水産)

みやぎ海洋

気仙沼のいか明太や三陸産の塩辛、めかぶなどを中心に水産加工品を販売する会社。着色料は各国で基準が設けられているため、香港用に着色料を変えている。また、香港でも健康ブームになっているため、今回はめかぶに力を入れ、日本では販売していない中華風のものを新た商品化。子どもからお大人まで、健康を第一に考えた商品を提供している。

紅磡(ホンハム)にある「炉端・稲庭うどん 稲庭養助」では今回の食材を使用した料理を10月上旬から11月中旬まで提供中!

Pocket
LINEで送る