Double Rainbow International Limited 会長の髙橋和美さんにインタビュー

2016/06/27

海外での生活が長いからこそわかる日本のよさ。
日本のものづくりとその製品を一人でも多くの香港の人に伝えたい。

駐在員の妻として過ごしたイギリス、ドイツでは、ご主人を支えながらその土地その土地での生活を楽しんできたという高橋さん。
でも同時にいつもどこかにあった「働きたい」という思い。
今、その願いをここ香港でかなえた彼女は、「日本と香港の架け橋となり、日本のいいものを香港にご紹介したい」という思いのもと、メイドインジャパンの高い品質の製品の開発に日々取り組んでいる。

髙橋和美さんDouble Rainbow International Limited会長
髙橋和美さんインタビュー

来港以前も海外に住んでいらしたんですね。
はい、主人の海外赴任についていく形でイギリスとドイツと合わせて6年間位住んでいました。香港にきたのは2000年になります。

今のお仕事を始められたきっかけはなんですか。
イギリスやドイツ、そして香港に来てからもしばらくは駐在員帯同の妻という立場もあって仕事が出来ない環境でした。それが7年ほど前、主人がサラリーマンを辞めて独立して、自分も仕事ができるようになって。働きたい気持ちはずっとあったので、もう「今だ!」という感じですよね(笑)。それで、何をしようかというときに、日本のよいものを香港に紹介したい、という同じ想いを持つ仲間と会社を立ち上げました。

これまでどのようなお仕事をされてきましたか。
一番最初は和歌山県にある東農園さんの梅を使った梅干からスタートしました。でも香港の方々にはあまり受け入れられなかったこともあって、馴染みのある梅酒、そしてそこから更に「バラ梅酒スパークリング」を開発しました。そのほか、お酒を飲む方に飲んでいただきたいウコン製品の「カズミスーパーウコン」も看板商品です。あとは一昨年の冬にノウハウを持つ仲間が中心となって、オーシャンパークのイルミネーションを手掛けたこともあります。

髙橋和美さん「バラ梅酒スパークリング」のラベルがとても可愛いですね。
ありがとうございます。これは女性同士で集まる華やかな場で飲んでもらえるようにと作ったワインなんです。バラの花びらから抽出したダマスクスローズのエキスがギュッとはいっています。元々は東農園さんで販売されていたバラ梅酒を取り扱っていたのですが、香港マカオ向けに何か新しいものを、という提案があったときにこのスパークリングの開発がスタートしました。東農園さんでは、梅と同じ土壌で育つバラの栽培もされていたので、マンズワインさんや当時MGMホテルに勤めていたソムリエの方にアドバイザーとしてご協力いただき完成させました。

「カズミウコン」には髙橋さんのお名前が使われていますね。
はい(笑)。少し恥ずかしい気もしますが、海外の方はきっと人の名前だとは気づかないですよね。日本でもウコンを使った製品は沢山販売されていますが、これは一般的なウコンを使った製品とは違ってポリフェノールの部分だけを抽出しているので純度が高いんですよ。仕事をされている方々は好き嫌いに関わらず普段からお酒のお付き合いが沢山あると思います。飲みすぎてしまった辛い翌朝でも時間通りに仕事に出かけなければならないという状況を少しでも改善できるお手伝いができればと思い、販売を始めました。

お酒を飲まない人にも効果があるとか。
そうなんです。お酒を飲まない時に飲んだら元気になった。飲んだ後に運動してもあまり疲れを感じないという話を聞いたことがあります。その話を聞いて実際自分も試してみて、実感する部分もありましたね。アルコールを分解するのがそもそもの働きなのですが血液の流れを良くする働きもあるので、それに準ずる効果はあるんだと思います。

開発をするなかでやりがいを感じるときはどんなときですか?
そうですね。開発している最中は色々あって大変ですけれど、どの商品もリピートしてくださることが私にとってはすごく嬉しいです。一生懸命開発してきた思いを受け取ってくださっている気がして。それがパワーの源になっています。よくデパートやスーパーで試飲販売をしていると皆さんそれぞれ色々な反応をされるんですよね。最初はその反応にいちいち一喜一憂していました。でも最近ではこちらも慣れてきて、冷静な目で見れるようになって(笑)。そうすると、喜んでいただいたときに、パッと目が開く、表情が明るくなる、という瞬間がわかるようになってくるんです。そんな反応を見るととても嬉しいです。

てに宅生先の語フランス
日本語教師のお仕事もされているそうですね。

はい。実はイギリスにいたときに当時の英語の先生から日本語を教える気はないか、という話を頂いたことがあったんです。ただ、私自身が仕事をできる立場でなかったのでお断りしました。でもずっと気になってたんです。それで、仕事ができる環境になった時に思い切って養成講座で勉強しました。

忙しい生活のなか、どのようにリフレッシュされていますか。
主人が独立し事業を始めてからは、サラリーマン時代のようにまとまったお休みが取れなくなりましたが、1年半前に西貢に引っ越し木々が多い環境になってからは鳥や虫の声が聞こえてくるので、うちにいると自然に気持ちが切り替わってリラックスできているように思います。あとは来港する友人が持ってくる最新版のガイドブックを手に一緒に観光して楽しんでいます。ネイルサロンに行くのもリフレッシュの一つです。

フランスイギリス
最後に香港・広東地区で頑張る女性へメッセージをお願いします。

香港はパワーがみなぎっていて、意欲を掻き立てられる不思議なところ、そしてキャリアを磨き続けられる場所だと思います。その香港の不思議なパワーを上手く取り入れて、且つ波に飲みこまれないように注意して輝き続けていただけたらと思います。

髙橋和美(たかはしかずみ)さん髙橋和美さん
ご主人の海外転勤によりイギリスやドイツで6年間過ごしたあと、2000年より香港在住。2011年にご主人の独立をきっかけに「Double Rainbow International Limited」を設立。日本産のものを使用した製品の開発に携わる一方、日本語教師としても活躍している。

Double Rainbow International Limited
住所:Rm1123, 11/F. Star House, 3 Salisbury Rd., TST
電話:(852)9312-2766

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