「日本経済新聞国際版ニュースの活用方法」キングスウェイパーソネルリミテッド ジェネラルマネージャー 関根慎介

2016/06/13

情報豊富な日経新聞は重要な営業ツール
読んだものを全て「実」にして
ビジネスの武器に

香港・華南地区をはじめ、海外で活躍する日系企業の方たちに不可欠な情報源となっているのが「日本経済新聞国際版」。
今回はキングスウェイパーソネルリミテッド ジェネラルマネージャーの関根慎介さんに、日経新聞の日常への取り入れ方と仕事や生活に活かす読み方のポイントを聞いた。

関根さん普段は日本経済新聞国際版をどんな形で読んでいますか。
毎朝早めに出社して、誰もいないオフィスで30分くらいかけて全体をじっくりと読むのが日課です。日経さんは毎朝出社前にはしっかり届けてくれているので安心しますね。休みの日など、大まかに見出しをざっと読むのに電子版を利用することはありますが、子供のころ家で日経新聞をとっていて父が通勤時間に読んでいた、なんて姿をずっとみていたからか、やはり新聞というと「紙」の印象が強く読み始めたころからずっと紙派です。手になじむ感じもやっぱりいいですよね。

よく読まれるのはどんな記事でしょうか。
まずは一面と総合面、そして、やはり今は海外におりますので国際面はじっくり読んでいます。全体的な読み方としては、弊社は人材紹介会社ですから業界を問わずお客様がいらっしゃるので、どの業界の事も偏りがないように読むようにしていますが、その中でも今、中国やアジアに進出している企業が今後どれだけマーケットを広げていくのかという動向は特に注視してみたりしています。また、少し前まではどの企業も中国に一極集中して工場を建てていたのが、ここにきて人件費の高騰やその他の様々な理由で東南アジアなどに製造の場をスライドさせる流れが活発になってきて、「工場が動けば人員も動く」ということでこちらも我々としてはとても気になる動きなんです。ですから関連する記事が掲載された時には逃さずに読むようにしています。
あと月曜版の「景気指標」面に掲載されている有効求人倍率には必ず目を通します。日本の経済の動きはこちらの人材の採用の流れにも影響してきますので、景気の情報が一目で見られるのは助かります。

その他、お好きな記事などはありますか。
結構好きな記事があります。例えば、現在経営者の方が自分の若いころを振り返って書かれている「私の課長時代」はよく読みます。今社長として活躍してらっしゃる方も、若手と言われている頃には色んな失敗をされていたんだなと、自分に置き換えて勉強させていただくことも多く、励みにもなっています。あとは隔週金曜日掲載の、三浦知良さんのコラム「サッカー人として」は私も小学校時代からずっとサッカーをやっていたこともあって、憧れの人が書くコラムとして毎回楽しく読ませてもらっています。個人的には毎週連載だと嬉しいですね(笑)。

日本にいた頃と目線を変えて読んでいるところはありますか。
日本で働いていると私のような30代~40代の人間はまだまだ若手の域で、企業のキーパーソンのような方とお話をさせていただく機会はなかなかないと思うのですが、香港にきてそういったチャンスを頂ける機会が多いんです。とてもうれしいことですが、その分、しっかりと経済の状況や社会全体の動向などは常に把握しておかないとこちらのお話の幅も狭くなって失礼ですし、せっかくの機会を逃してしまうこともありますから、そういった面で、目線を変えるというより、意識的な部分でより一層しっかり読んだものを自分の知識として活かせるようにしています。

貴社の事業について教えていください。
弊社は1990年に設立以降、地域に根差して27年目の人材紹介会社として、豊富な経験値とローカル企業ならではのきめ細やかな対応で求職者と企業のあらゆるニーズにお応えしてきました。2013年にはNAC国際会計グループのNAC Global Co., Limitedと業務提携したことで、特に会計分野の人材についてはこれまで以上に幅広いご要望にお応えすることができるようになりました。また、広州のオフィスでは新たに人材ライセンスを取得しておりますので、中国本土にお住
まいの日本人以外の求職者への対応もできるようになりました。そのほか、労務関連、給与計算サービス、ビザの取得代行などを行う新会社「NAC HR (Asia) Limited」を設立し、グループ全体として会社設立、会計・税務から人材、労務までワンストップサービスの提供が可能になり、今では私どもの大きな強みとなっております。

キングスウェイパーソネルリミテッド 
ジェネラルマネージャー
関根慎介(せきね しんすけ)さん
2006年2月、日本の人材紹介会社の香港本社への転籍で来港。2011年にキングスウェイパーソナルリミテッドへ転職し、現職。休日は奥さまと二人で食べ歩きをするのが楽しみ。長期休暇では気軽に行ける近隣のアジアの国に旅行に出かけることも。最近のブームは「近いけれど日本や香港のように漢字の国ではないので、より海外らしいリゾート気分が充分に味わえる」というタイで、美食めぐり、マッサージと思う存分楽しみリフレッシュするという。

関根さんKingsway Personnel Ltd(キングスウェイ パーソネル リミテッド)
1990年に設立。香港華南で人材紹介と労務関連において質の高いサービスを提供している。2013年7月には、中国・アジアの主要都市23拠点で総合会計サービスを展開するNAC 国際会計グループのNAC Global Co., Limitedと経営統合したことで、従来の人材紹介、労務関連サービスに加え、経営幹部や最高財務責任者(CFO)紹介等のエグゼクティブサーチ、給与計算サービスや就労ビザ取得サポート、雇用契約書作成などの人材労務コンサルティングの専門サービスの提供が可能となった。
住所:Units 1606, 16/F., Causeway Bay Plaza I, 489 Hennessy Rd.,CWB
TEL:(852) 2110-4433
ウェブ:http://www.kingsway-hk.com/

日本経済新聞 国際版・電子版のお問い合わせは日経中国(香港)社まで Tel : (852)2598-1771 E-mail : nikkei@nikkei.com.hk

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