シェフのビザ取得について。T&MORRIS VISA+CONSULTING LTD.

2016/05/23

香港には約17,000件の飲食店があり、その内、日本食レストランは約1,300件とされます。
一時期より幾分落ち着いた感はありますが、それでも年々着実に増えており、新規の進出や日本人スタッフのビザ相談も多く寄せられます。
そこで今回はシェフのビザについてお話します。

料理屋シェフのビザは何が違う?
現在就労ビザの発給年数は初回2年以降3年ずつとなりますが、シェフのビザでは発給年数は1年で毎年更新を行う必要があります。初回の申請では、通常の就労ビザと申請方法や提出する書類に大きな違いはありません。ただ、そのポジションに何故外国人が、何故その申請者が必要かという点で審査は他と比較すると厳しいと言えます。ビザ取得の基準が厳しい上に、その他にも色々と制約を受けてしまいます。それを嫌ってシェフではなく法人や店舗の運営管理者として申請を行うケースも多いようです。外国人シェフの方は調理と同時に店舗のマネージメントや従業員教育など管理職としての業務を担当されていることも多く、マネージャークラス以上の管理職と考えるのは実情に沿っていると言えます。ですが、明確にビザの取り扱いが異なり専用とも言えるビザが存在するということは、通常の就労ビザを持つ人がシェフとして働いても問題ないのか?という疑問も生じます。実際に管理職として就労ビザを申請したところ、勤務の実情はシェフと判断され適切な申請を促される事もあるようです。
店舗(法人)の管理運営を主たる担当業務として就労ビザを取得した人間がシェフとしてフルタイムで勤務することに問題はないのか?という事を移民局に確認したところ、この質問には、「管理職とシェフは全く別の業務なので適切な申請を行うように」という返答で、最も聞きたかった「兼務の可否」については明確な答えは得られませんでした。

スポンサー変更時の手続きは?
上述の発給年数と更新以外にも違いがあります。シェフの方のビザラベルには通常の就労ビザとは異なり、勤務する店舗やスポンサー名が記載され「Change of employer is not permitted」と明記されています。就労ビザの場合、スポンサーの変更申請が承認されれば転職は認められ、保持しているビザは「継続」という扱いになりますが、シェフのビザの場合は所謂スポンサー変更ではなく、新規申請扱いになります。それだけではなく、雇用関係を解消した日から2週間以内に香港を離れなければならず、更に最終勤務日から2週間は入国できないことになります。(※出国先については、「日本(母国)でなければならない」という担当官と「どの国でも良い」という担当官がいました。)新しいスポンサーの下での申請は上述の2週間を越えてから可能になります。

パーマネントの申請資格はどうなるの?
転職の度に新規扱いということは、「継続年数はそのたびにリセットされるのか?」「永久居民申請の目安の7年はどのようにカウントするのか?」「一つのスポンサーで7年以上継続して勤務する必要があるのか?」当然こういった疑問をもたれると思います。私の周りでも「累計7年」とか「転職の期間が○ヶ月未満であれば継続としてカウントされる」等の色々と情報が錯綜しています。そのことについて、移民局に複数回確認をしました。結果は、残念ながら明確な回答は得られませんでした。幾つかのセクションに尋ねましたが、やはり「答えられない」との事でした。回答から推測すると必ずしも転職の度にリセットされるという事ではないようです。おそらく申請者の状況等により判断が異なるということだと思われます。

※今回の記事は2016年3,4月に移民局で得た情報をを元に記述しています。
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