「IT=経費削減」兆星電脳有限公司(広東省佛山市)

2015/09/14

【経費削減となる思いっきりお得なIT導入】

IT=経費削減ITサービスの仕事で広東省内を忙しく走り回っている著者です。先日、外資系のお客様のところで雑談をした際に、「結局、高度なITを導入することで企業が負担するトータルコストは激増するのではないか」、と聞かれましたので今回は本件を共有します。
結論から言うと、「ITをどのように業務に活かすかでコスト増にもつながるし、経費削減も達成可能」です。例えばよくあるケースですが、漠然とERPを導入したい、ERPを導入すれば経営効率が上がるに違いないと信じ込んで導入される企業があります。この場合、明確な目標が無いままに高額なERPソフトを導入するわけですから、結果として宝の持ち腐れとなり、充分な効果を得られないまま無駄に使用を続けることになります。これではせっかく業務のIT化を進めたはずなのに、導入後はサポートやらメンテナンス、それから社員のソフト利用研修などで毎月何万元も垂れ流しという状態に陥ってしまいます。これではIT化といっても本末転倒です。
IT導入で経費を削減するにはもっと原点に立ち返って戦略的に進めるのが一番です。何でもIT化すれば良いというわけでなく、業務のボトルネックとなっている部分のみをIT化するというアプローチです。例えば、10名の社員がPC上でデータの入力作業を行っているとします。業務量と照らし合わせて10名を配置しているわけですが、実情はPC自体が遅い、もしくはサーバまでの接続が遅いために「本来なら少人数でできる仕事にもかかわらず余計な時間がかかっている」場合があります。ここでもし、もう少し高価でスペックの高いPCを導入するか、社内サーバの設置場所を最適化してアクセスを改善したらどうでしょうか。そもそも10名も必要なかった、という結果が見えてきます。5名で行っても充分時間が余ることもあり得ます。(実際に顧客企業でこのような改善ケースがありました)。これがIT化の本質です。IT導入時に一時的に費用は発生しますが、中長期的にみてコストをぐっと抑えることができてこそのIT改善です。
もう一つ簡単な例を挙げます。100台のPCを買い替えようか迷っている企業がありました。理由は業務効率が悪いからだそうです。こちらでチェックしたところ、業務自体は単純作業ばかりなのでPCを新しくする必要は特に見られませんでした。業務が遅いのは社内LANの接続速度が極端に悪いことに起因していたので、社内のネットワーク機器数台を買い替えただけで100名全員の業務スピードが格段に上がりました。これに要した費用は数千元程度でした。
巷では不景気に突入かというニュースが連日流れています。不況の時は何をやっても売れ行きが良くないという状況が大部分の産業で発生しますが、そのような時期にはいかにコスト削減を進めて効率経営を高めるかという議論がどの会社でもされると思います。経費削減のために何でも節約・節約といって耐えるのではなく、効率的なIT導入で業務環境を改善してコストをよりスマートに抑えるのが良いと思うのですが、いかがでしょうか。仕事環境の改善そして業務効率アップ、そして同時にコストダウン、これが思いっきりお得なIT導入です。赤座 卓也(あかざ たくや)

兆星電脳有限公司兆星電脳有限公司
TERASTARS Computer Ltd.
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