工場の生産管理講座第1回「生産管理の目的と仕事内容」石水智尚

2015/07/15

本号から6回に渡り、工場経営者の方に向けて、生産管理についてお話して行きます。

初回の今回は生産管理の目的とその実現方法についてです。工場経営にとって、生産管理は最も重要な機能ですが、断片的にしか理解されていないと感じています。

まず、生産管理の究極の目的とは、工場の資源(設備・労働者・資材・資金)を利用し、生産活動を通して、より多くの余剰価値(利益)を得る事です。図中の、「物的要因の管理」、「生産活動の準備」、「労働活動の管理」の中に、広義の生産管理の範囲を示しました。

必要な時に必要な資材を用意する、お客の要求する品質と納期に応える、資材調達・生産工程・出荷などの計画を立てて進度を管理する、在庫管理する、設備の効率を高める、原価や労務費を管理する、コストダウンを行う等、これらの業務はすべて、より多くの余剰価値を得る為の手段です。

余剰価値の増大

「生産工程図」の中で、一般に生産管理課の業務範囲として期待されている機能を青色で示しました。今回の記事ではこの範囲にとらわれず、「余剰価値の増大」を優先して、その手段について述べます。

生産管理の仕事は「管理」です。現代における効率的な管理に、コンピュータ・システムの利用は不可欠となっています。どのようなシステムが生産管理の目的を実現する手段になるか、代表的なものを挙げてみましょう。

「ERPシステム」は情報管理を通じて生産準備を効果的に行います。「生産スケジューラ・システム」は、製造設備の効率的な運用を実現し、生産量の増大を可能にします。「バーコード・システム」は資材の出入庫を効率的に記録し、資材や製品のトレーサビリティーを確保します。装置産業では、製造中の温度や圧力などを自動記録する事で、不良発生時の迅速な原因究明を容易にします。「人事管理システム」は労務管理を容易にします。

 

次回から、上記で述べた個々のシステムの詳細について説明して行きます。

 

【筆者プロフィール】
石水智尚(いしみず・ともひさ)
85年に香港へ来て以来、海外生活30年。販社・工場の
システム開発・プロマネ・生産管理のコンサルなどに
携わる。98年から2年間、セブで開発センターの立ち
上げにも従事。2007年より華南で生産管理のコンサ
ルを開始して現在に至る。Asprova販売代理店、TPiCS
販売代理店と共同での運用支援。

 

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