「快速社内LAN」兆星電脳有限公司（広東省佛山市）

2015/06/02

【社内LANのスピードアップ】

快速社内LAN ITサービスの仕事で広東省内を忙しく走り回っている著者です。つい先日のことですが、「社内のネット速度が異様に遅い」とお客様から相談を受けました。多くの会社で同様の問題を抱えている可能性がありますので本コラムで紹介します（実際に自社でも発生した案件ですので、特に皆さまに周知したいと思います）。
社内のネットが遅い、もしくは、お使いのPCからインターネット接続が遅いといった現象はどこの会社でもご家庭でも発生する問題かと思われますが、もしかするとちょっとした原因により引き起こされている可能性があり、それを解決するだけで劇的にネット接続速度が改善する可能性があります。はじめに、下記のような現象が起きている場合は疑ってみてください。
①今まで問題なく使えていた社内サーバへの接続が急に遅くなった。
②IP電話の音声が悪くなり耳障りなノイズが発生する。
③インターネットへの接続も不安定で頻繁に接続が切れる。
上記のような問題の原因が全て同一とは限りませんが、今まで対応してきた顧客企業での実体験と照らし合わせると、多くの場合次に挙げる原因によるものでした。
①ネットワーク機器間やサーバへ接続するケーブルの劣化による接続不良、
②電源とデータケーブルの干渉によるノイズ発生、
③不安定な電圧により引き起こされたネットワーク機器類の不具合、
④ネットワークケーブルのモジュラージャックや機器の接続口の劣化による接続不良等です。
解決策は幾通りかありますが、簡単でコストがかからないものから進めますと、
①ネットワーク機器間のケーブルのつなぎ方の再確認や電源ケーブルとの干渉を避けるための再配線。
②ネットワークケーブルを新品に交換（ノイズが多い環境ではシールド付ケーブルがお薦め）。
③ネットワーク機器の再設定もしくは交換、という
順番で問題が解決されるかどうか確認しながら作業を進めるのが良いかと思います。
とても簡単に思えますが、これだけの作業で実際に状況が改善しネットワーク環境が遥かに良くなったという会社も多く、自社も同様の方法でIP電話の音声がはるかにクリアになりましたし、インターネット接続時にブラウザ画面表示もスムーズになりました。リモート接続で使用する社内サーバやデータ共有サーバの表示速度も改善しましたので、一定の効果はありました。特に2010年以前に社内LANを構築された会社ではネットワーク環境も幾分老朽化が進んでいると思いますので、上記のような方法で社内LANを改善することは充分可能でしょう。
現代では仕事にインターネットや社内LANは必須です。接続環境が快速であれば時間ロスを低減できますし、何より業務中の余計なストレスを無くすことができます。今回ご紹介した社内LANの改善方法はそれほど時間も経費もかかりません（しかもそれほど専門性は問われません）ので、比較的容易にチェックし改善することができる内容です。快速社内LANで仕事の効率UPを実現しましょう！赤座卓也（あかざたくや）