仮想通貨ビットコインを考える2。Borderless Management & Investment Ltd.

2015/04/10

Borderless Management & Investment Ltd.

本来「通貨」は国家や国家によりその役割を付託された中央銀行が発行することになっている。国や中央銀行は景気の動向を観察しながら経済が円滑に回るように通貨の発行量を調整しているわけだ。一方、ビットコインは本来実験的に作られたプログラムが発行している。そしてそのプログラムでは発行量の上限が2,100万ビットコインと決められていてこれはプログラムを開発した技術者も変えることができない。さらにプログラムではマイニングによって採掘できるビットコインの量は4年ごとに半分になってゆくことになっている。ビットコインの取引やマイニングの参加者が少なかった当時には個人のパソコンでも十分に可能だったビットコインの採掘は今やかなりの高速演算ができるコンピュータを使わなければ困難になっているようである。
これまでの通貨の既成概念を破る形で実態価値を持ったビットコインを受け入れるネットショップ、実店舗や個人はどんどん増えている一方で、銀行などの仲介機関を通さずに世界各地にP2Pで送金できるビットコインは送金手数料が低いうえに課税対象として各国政府の対応も追いついていない。発行上限が決まっていて入手が難しく、低コストで世界中に送金可能で課税に関すつ法整備も間に合っていないのであればその価値が上昇するのは至極当然の成り行きである。価値が上昇するにつれて米ドルや日本円という従来の通貨でビットコインを買いたいと思う人が増えてきてビットコインの取引を仲介する業者なども出てきて相場が立つようになった。
また、表にできないお金をビットコインに変えて海外へ送金すれば簡単なマネーロンダリングも可能だ。そうした筋からも「買い」が入ったり、安値で買って高値で売り抜けるという投機的取引にも使われた結果ビットコインの価値は急騰した。
現在取引所では1ビットコインあたり約USD290(※)で取引されている。
※2015年3月中旬頃
約5年前にピザ1枚(USD20ぐらいだろうか?)が10,000ビットコインではじめて取引されたということを考えると当時の価値はUSD1=500ビットコインである。ビットコインの価値はこの5年間に10万倍になった、と簡単に結論付けるわけにはいかないだろうが通貨の概念に新たな要素が加わっているのは確かなようだ。

 

 

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玉利将彦

 


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