ビザ審査担当官。T&MORRIS VISA+CONSULTING LTD.

2015/02/24

会議風景◇審査担当官の心象が申請結果に影響します
香港のビザ申請はある一定の基準はあるものの、機械的にその基準をクリアしているか否かで判定をするだけではありません。審査に当たるのはやはり人間ですから、審査担当官の心象や感覚が結果に影響する場合も少なくはありません。

だからこそ最初のアプローチが大切なのです。自身が審査担当官のつもりで考えてみて下さい。例えば追加書類を要求してもなかなか揃わなかったり、審査のやり取りをしているうちに話が微妙に変わってきたりなどということになると、やはり少し疑いながら書類を眺めてしまうのではないでしょうか?そうなるとプロセスやその結果に悪い影響を与えてしまうことにもなりかねません。

また、申請結果を左右する要素に香港人の職業観もあります。審査担当官(香港人)の職業に対する認識に左右されやすいのが、料理人や美容師などといった職業です。日本人からするとこれらの職業は資格と経験とセンスが必要で、一定のリスペクトを受けるものですが、香港では少々見方が違うようです。香港ではこれらの職種は資格を必要としない為、それほど特別な仕事とは見ていないようです。その為、これらの職種でビザ申請を行う場合、そのポジションを日本人で補う必要性と、それが申請者自身でなければならない理由を納得してもらうのに一苦労するわけです。基本的に香港人を対象にしたサービスの提供や販売系の職種ではビザ取得が非常に難しくなります。

一方、香港ではアカデミックな資格は日本よりも幾分高く評価される傾向にあるようです。大学での専攻が担当業務に関係していたり、MBAを持っていたりすると申請に有利に作用します。とは言え、実務経験が一番大事なポイントであることに変わりはありません。

◇知らぬ間に法に触れてはいませんか?
日々忙しく働くビジネスマンの中には、ビザ取得直前まで出張ベースで動き回りながら、ビザ承認を待って正式に着任するという方も多く見られます。出張ベースの商談等は認められていますが、時にあまり意識せず法に触れている場合があるので注意が必要です。
入札や展示会に参加したり、短期のセミナーやミーティングへの出席等はビジタービザで行うことは可能ですが、いわゆる「営業活動」は当然禁じられています。これは給与を得ているかどうかは全く関係なく、ビジタービザしか所持していない者が香港法人の日常業務に携わることは出来ません。
出張ベースでビザ申請し取得後そのまま赴任という場合も実際には多く、その期間にこちらの法人の日常業務に関わってしまうケースは多々あります。ビザ無しの就労が摘発される場合の多くは内部からの告発等で、移民局側が確証を持って動いているケースです。内部を疑いたくはありませんが、些細なことや意外なきっかけで外部に漏れてしまうこともあり得ますので注意が必要です。
例えば、日本から香港の子会社や関連会社に出張で訪れた方が会議に出席するのは問題ありませんが、香港の法人宛に掛かってきた電話を真っ先に取ってしまうと日常業務を行っているとみなされアウトという事になってしまいます。実際にビザ申請中にオフィスに掛かってきた電話の相手が移民局の審査担当官で、しかも自分の名を名乗ってしまった為問題に…というケースも過去にありました。
ビザ手続きが完了してから業務をスタート出来ることが一番ではありますが、実際には出張ベースからの横滑りというケースが多いようです。ビザの申請・取得状況は大事な個人情報の一つと理解し、関係者以外にはオープンせず、しっかりと管理されることをお奨めします。

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