「FXと通貨分散」Borderless Management & Investment Ltd

2013/11/13

Borderless Management & Investment Ltd

FXと通貨分散は水と油

よく受ける質問に、「FXについてどう思いますか?」というものがある。

「海外分散投資を目指す方にはお勧めしない」と答えることにしている。

一定の通貨が別の通貨に対して上がるか下がるか、ということに対して自分の「読み」を入れて売りと買いで利益を得る。そのことに対して、私は否定する立場にはない。

ただFXは私が提唱する海外投資の第二のステップ、「通貨の分散」と非常に相性が悪いのだ。FXで利益が出ているかどうか、というのはひとつの通貨を基軸にしなければなかなかわかりにくい。

なので、単一の通貨、すべての取引の結果を日本円に換算すると非常にクリア。いろいろな通貨に対して持ったポジションを解消して、日本円に戻す。そうすれば、ポジションを持つ前の日本円の総額に対して、解消後の総額が増えていれば利益が出てるし、減っていれば損失が出ている、と判断できるからだ。

ところが、日本円や米ドルや人民元、ユーロ、オーストラリアドル・・・様々な通貨を並行して保有することにより、特定の通貨が上がっても下がっても資産が大きく減ることを防ぐ、いわゆる、「通貨の分散」をおこなっていると、ある特定の通貨で換算した利益が並行して保有している通貨の下落と相殺されて、結局のところ資産全体に対して利益や損失がどのくらい出ているのかわからなくなってしまう。

例えば、1ドル=100円のときに通貨分散でそれぞれ100万円と10,000ドルの資産を持っているとする。資産総額は日本円換算で200万円。米ドル換算で20,000ドル。そこで、50万円を投じてドル買いのポジションを持つ。保有資産は、50万円と5,000ドル、それに元々持っていた10,000ドルだ。1ドル=110円になったときに、ポジションを解消して55万円を手にする。

結果は105万円と10,000ドル。

日本円換算では225万円。

ところが、米ドル換算では19,545ドルになる。

これで例えば、海外分散投資としてもし米ドル建ての積立投資や不動産をローンで購入していた場合はその支払い原資が減ることになる。

そのうえ、他に複数の通貨を同時保有していると、米ドルは日本円に対して上がっているけど、人民元に対しては下がっていたり、オーストラリアドルはスイスフランに対して上がっているけど米ドルに対して下がっていたり…と複雑に絡みあって一見、訳が分からなくなる。

ところがこの、どれかが上がればどれかが相対的に下がってという状況は全体の価値をそれほど変えないものなのだ。

そう考えると、通貨の分散を図り海外分散投資を進めてゆくことと、FXで特定の通貨を殖やすことはどうにも相容れないのである。

中国・香港の資産運用セミナー

玉利将彦

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