「FREE WIFIの安全な使い方」兆星電脳有限公司（広東省佛山市）

2014/12/02

【フリーWiFiの安全で賢い使い方】

FREE WIFI 日頃ITサービスの仕事で広東省を忙しく走り回っている著者です。本日、記事は街中のカフェで書いています。このように喫茶店や公共の場でのフリーのWiFiも全世界的に普及していますが、実は利用時には安全に気を付ける必要がありますので、今回は「フリーWiFiの安全で賢い使い方」をお届けします。

ホテルロビー、カフェ、空港など、どこでも便利で何気なく使えるフリーWiFi。スマートフォンでWiFi接続してSNSなどを楽しんだり、仕事のメールをダウンロードしたりといった使い方がメインだと思います。このフリーWiFiというのは、電波の届くエリア内であれば場所を選ばず不特定多数が同時に接続できるので便利ですが、利用時に個人的なパスワードや入力したアカウント情報を抜き取られている可能性も無きにしもあらず。最近ではLINEなどのSNS（ソーシャルネットワークサービス）の乗っ取りや「なりすまし」が横行していますが、もしかしたらこのような公共の場で何気なく利用しているフリーWiFiからアカウント情報が漏れている可能性もあります。

このようなフリーWiFiをより安全に利用できる方法がありますので紹介します。読者の皆様の会社には業務用インターネット回線が引かれていると思いますが、一度VPN経由で会社のネットワークに接続し、そこを経由してインターネットを利用することで、フリーWiFi上のデータのやり取りを暗号化することができ安全性を高めることが可能です。このように書いても理解し辛いと思いますので、実際の方法を簡潔に述べます。

まず、オフィスのインターネット回線をつないでいるルーターがVPN対応か確認してください。VPN対応ルーターでしたら、外部からVPN接続が可能ですので、ルーター機材の設定画面にてVPN接続用のアカウントを設定します。それから、お使いのノートPCやスマートフォンにVPN対応ルーター上で作成した接続用アカウントを設定します。上記設定後は、フリーWiFiを利用する際にご利用の端末上でVPN接続を確立させてからインターネットを使うという流れです。SNSもメールダウンロードも通常のように使えますし、WiFi接続上のデータは暗号化されていますので、もしメールやSNSのアカウント情報を抜き取られても問題ありません。

上記の方法は、会社のメールを外で閲覧される方には特におすすめです。会社のシステム部門がしっかりしているところはメールの外部利用の安全性にも十分考慮している場合もありますが、もしそのような安全機構ができていない場合は早速上記のVPNを介したWiFi利用を始めるのが良かと思います。設定自体はそれほど難しいものではありませんので、ルーター機材をいじれる方でしたら問題なく出来ると思いますが、どうしてもご自身で設定するのは苦手という方は最寄のITサービス会社や専門家に相談されれば直ぐにできると思います。

赤座卓也（あかざたくや）

兆星電脳有限公司