ユニバーサル保険という商品。Borderless Management & Investment Ltd.

2014/11/10

Borderless Management & Investment Ltd.

 

欧米ではメジャーな生命保険の一種に「ユニバーサル保険(Universal Life Insurance)」と呼ばれるものがある。

古典的な生命保険の分類としては、解約しなければ一生涯死亡保障が続く「終身保険」死亡保障に満期があり、貯蓄性の高い「養老保険」一定期間だけの死亡保障を買う「定期保険」があるが、これらに共通しているのは「原則として、死亡保障(保険金)と保険料が契約時に決まっている」ということである。

こうした従来型の生命保険の概念を覆す性質を持った保険が「ユニバーサル保険」と考えればよい。

つまり、「死亡保障も保険料が固定されておらず、契約者の意思に従って自由に変更できる保険。そのうえ支払った保険料(積立額)の累積資産を将来年金のように受け取ることもできる」これがユニバーサル保険である。どうしてこうしたことが可能なのか?

ユニバーサル保険の保険料はその中の一部が積立部分に、その他の部分は保険部分に充当されることになっている。例えば、毎月の保険料をUSD500/月だとする。

そのときに必要としている死亡保障額の保険料がUSD200/月であれば、その金額が保険部分への支払いとなり、残りのUSD300/月が積立部分への支払いとなる。しばらくして大きな死亡保障が必要なくなり保障額を下げた。

そしてその保障額に必要な保険料はUSD100だったとする。するとUSD500のうちUSD100が保険部分に充当され、USD400が積立部分に充当される、というふうに変わる。

保険部分は掛け捨てになるが、積立部分はずっと蓄積、運用され、その資金は将来契約者が受け取ることができる。従来型の保険では、死亡保障額を変更する場合は一度解約して新たな条件で契約をしなおすか、別に契約を加える必要があった。

ところがこのユニバーサル保険は一度の契約をすればライフスタイルの変化に合わせて解約をすることなく死亡保障額を変更することができる、という点で画期的な保険であるといえる。

この他、まとまった資金を一時払い的に支払ったり、急な資金需要に対応して積立部分から引き出しをすることも可能だ。

まさにユニバーサル(万能)な保険商品といえるかもしれない。

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玉利将彦

 

Borderless Management

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