在留邦人最新データも!香港人口調査結果
香港特別行政區政府統計處人口普査辦事處が発表した最新の調査結果によると、2021年度香港の総人口は741万人。2011年の704万人から34万人の増加となった。そこで香港に住む日本人としては、在港邦人人口の推移が気になるところ。最新の調査結果を見ていこう。
2021年度香港の総人口:741万人
在港外国籍人口(62万人)の内訳2021年
1位 フィリピン人 201,291人(2.7%)
2位 インドネシア人 142,065人(1.9%)
3位 西洋人 61,682人(0.8%)
4位 インド人 42,569人(0.6%)
5位 ネパール人 29,701人(0.4%)
6位 パキスタン人 24,385人(0.3%)
7位 その他南アジア人 5,314人(0.1%)
8位 タイ人 12,972人(0.2%)
9位 日本人 10,291人(0.1%)
10位 韓国人 8,700人(0.1%)
11位 その他アジア人 10,574人(0.1%)
12位 その他 70,124人(0.9%)
外国籍人口は緩やかな伸び
政府統計處人口普査辦事處が昨年半年以上の期間を費やし、地域の社会福祉サービス向上や識字率、婚姻、経済状況などの調査を目的に、居住民を対象に人口調査を行った。741万人と発表された総人口の平均年齢は46歳で、65歳以上の高齢者は145万人。2011年統計データでは9人に1人が高齢者という割合に対し、21年では5人に1人と、高齢化が進んでいる。
また、11年には香港に居住する外国籍の人口が48.5万人に対し、21年には62万人へと増加。近年では移住などで人口の流出が危惧される中、外国籍人口は全体的には増加の傾向が見られる。
さて、21年在留外国籍人口の1位と2位のトップ層は、ヘルパー雇用の大部分を担うフィリピン人(2.7%)とインドネシア人(1.9%)。その後、西洋人(0.8%)、インド人(0.6%)とイギリス植民地時代からの名残を受ける。
驚くことに日本人はタイ人より少ない10,291人(0.1%)。上の表からわかるように、16年には1万人を切った邦人数だが、21年にはやや増加し、出張など往来邦人数を除くと約1万人あまりとなっている。
離島や新界に住む日本人の割合増加
また在留邦人のエリア別分布は、香港島3,879人(37%)、九龍3,725人(36%)、新界や離島2,687人(27%)と、香港島と九龍はほぼ横ばい。一昔前、離島を含む新界エリアにはあまり見られなかった居住邦人の割合いもここ数年で増えている。
国境の自由な往来が再開されれば、在留邦人数や、香港の全体的な人口にどのような変化が見られるのか、今後の動向に注目したい。
情報:香港特別行政區政府 政府統計處 2021年人口普查辦事處 www.census2021.gov.hk