ダイエットの意味を考える 楊さちこ中医美容学

2014/04/14

「やせる」というのは現代女性の永遠のキーワード。皆様の中にはいろんなダイエットを試したことのある方もたくさんいるかと思います。「やせる=ウエイトダウン/サイズダウン」だと思っていた方もたくさんいるのではないでしょうか?わたしは「ビジュアル的にきれいに見えるかどうか」が大切なのではと考えます。単純に太っているか、痩せているかということよりも、バランスの悪さというのは、単に体重を落とすだけのダイエットでは改善できないのです。いくらウエイトダウンしても痩せたくないところが減ってしまったり、肌がカサついたり、ハリがなくなったりというのは「やせる=きれい」には結びつきません。「からだの内と外から、健康にきれいにメリハリのある理想のからだ」を目指しましょう。

成功する「やせる」は客観的に自分をみつめることから始まるのです。

「やせたい!」それはすべての女性の望みといっても過言ではありません。私自身、出産時(36才)に最高50%増量したことがあります。産後、大きかったおなかがなくなったから痩せたように思っていたのですが、ある日、夫(当時90㎏)から、「太ったねぇ。」と言われました。心の中で、「なんで、そんなことを言われないといけないの?」と思いながら、妊娠前の洋服を試しに着てみて、パンツ系はひざ下までしかはけない、ジャケットははおることさえ出来ない現実に、自分の太りを自覚しショックを受けました。それから、私の「やせるへの道」が始まりました。

そして、香港、日本で手に入る「やせる化粧品」といわれるものをほとんど試し、「やせるといわれている方法」をほとんど全て試しました。そこで気がついたのは、「やせる」には一定の法則があるということ、つまり「太りの構造はからだの部位別に違うので、それに応じた対策を考えなければならない」ということでした。そして、たくさんの「太り」という悩みを持つ女性と接しているなかで、あらたに気づいてきたのが、「若くてぴちぴちしていたときの太りと、それを過ぎてからの太りには違いがあるということ」です。若い頃の太ってるっていうのは単純に脂肪がついているだけでした。20代も後半になると新陳代謝がゆるやかになるので細胞が活性化されにくくなってきます。そこで「たるみ」という現象が起こります。その上、加齢により、新陳代謝が乱れてきているので、余計な水分が排出できず、特有のむくみや太り感をみせてしまうということです。

頬から顎にかけてのラインがぼやけてきた、「ハロー」と手を振った時に一緒に震える二の腕、トップの位置が下にずれてきたバスト、境界線がなくなってきたお尻とふともも。

いろんなところでその話をしていたら、ほとんどの30代以上の女性が「わたしもそうなの。」と打ち明けてくれるではありませんか。

そこでまずは、「脂肪の貯まるしくみと、たるみについて」そして、「太り+たるみの部位別原因を自覚し戦っていく」キレイに見せるためには欠かせない、御自分の現状を認識していくことからはじめてみましょう。

次回号に続きます。

楊さちこ

 

【楊さちこ先生のプロフィール】
1961年大阪生まれ。南京中医薬大学。中医美容教授・中医学博士。日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。アジア各地において商品開発から美に関するトータルプロデュースを手がけるほか、各地において美容セミナーを開き、「楊さちこ式美容メソッド」「脱ファンデーション」を伝え、幅広い年齢層の男女から絶大な信頼と支持を得ている。
楊さちこのアジアンビューティースタイル公式サイトRepeque®-レピークhttp://www.yo-sachiko.com
香港ときどき海外発!中医学博士・楊さちこの『アジアンビューティまっしぐら』@アメブロhttp://www.asian-cosme.asia

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