アンチエイジングは食事から 楊さちこ中医美容学

2014/03/31

中医学の目指す究極は、
『不老長寿(アンチエイジングしながら、健康で長生き)』。
中国には「人似食為養」という言葉があります。
“人は食をもって養われる。もし飲食において、栄養を失えば体を害することになる”という意味です。
香港では食事には医療と同じように体を癒すパワーが存在するという「医食同源」の考え方が一般の家庭にしっかり根付いています。
食べ物は人が生きるうえで、欠かせないものですが、その食べ方には原則があり、節度をもって食べてきたからこそ人間は長生きできたというのです。この「飲食における節」が、「食養生」のことであり、それが「アンチエイジングしながら健康で長生き」するために大切なことでもあります。
「アンチエイジングしながら健康で長生き」するための食事についてご紹介しましょう。
1.楽しい食事
食事で一番大切なのは楽しく食卓を囲むこと。どんなにごちそうが並んでいても、食べるときの雰囲気が悪ければ「良い食事」とはいえません。イライラしながらの食事は「気滞」(気が停滞して循環が悪くなりストレスにつながる)の原因になり、消化器官を傷つけるためにどんなに栄養価の高いものをとってもその栄養を吸収することができなくなるのです。なによりも、家族全員が揃って穏やかな雰囲気のなかで楽しく食事をすることが、体への栄養だけでなく、心への栄養にもなるのです。
2.自然治癒力を高める食事
食べ物や飲み物には性質があります。つまり体を温めるものと、冷やすものが存在するのをご存知の方も多いと思います。食物は、その強弱によって「熱性(体を温める作用)、温性(やや体を温める作用)、涼性(やや体を冷やす作用)、寒性(体を冷やす作用)、平性(滋養強壮になる)」の「五性」に分けられます。
たとえば、暑い時期にきゅうりやトマトなど、寒性のものを食べればほてりが鎮まりますし、寒い時期ににんにくやカボチャなどの熱性のものを食べれば体が温まります。逆に暑い時期に熱性のものを食べれば、汗が噴出しますし、寒い時期に寒性のものを食べれば体はさらに冷えて下痢を起こしたり病気になったりもするのです。
(参考)
※基本的に、熱いものは、体を温め、冷たいものは体を冷やします。
※基本的に、北で採れるものは、体を温め、南で採れるものは体を冷やします。
※基本的に、土の中で出来るものは、体を温めます。
※基本的に、黒い色をしたものは、体を温めます。

3.旬のものの「気」をとりいれる
「旬の気は最高の薬」という言葉があります。旬の野菜や果物は、その季節のエネルギーをたっぷり吸収していて、その時期における人の体を癒
すパワーにあふれているから。また、旬の食材がおいしいと感じるのは体がそれをほしがっているからです。
中国のことわざに「薬補不如食補」というのがあります。それは、薬療法は食事療法に及ばないという意味。人間に備わっている自然治癒力を喚起し、高めていくという医食同源の食養生が、中医学の目指す『不老長寿(アンチエイジングしながら、健康で長生き)』への秘訣なのです。

 

人間は毎日ごはんを食べないと死んでしまいます。つまりごはんを食べるという習慣はやめるわけにはいかないのです。それなら、体にいいものを食べる習慣をつけて『アンチエイジングしながら健康で長生き』を目指しませんか?

 

 

楊さちこ【楊さちこ先生のプロフィール】
1961年大阪生まれ。南京中医薬大学。
中医美容教授・中医学博士。
日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。アジア各地において商品開発から美に関するトータルプロデュースを手がけるほか、各地において美容セミナーを開き、「楊さちこ式美容メソッド」「脱ファンデーション」を伝え、幅広い年齢層の男女から絶大な信頼と支持を得ている。
楊さちこのアジアンビューティースタイル公式サイト
Repeque®-レピーク
http://www.yo-sachiko.com
香港ときどき海外発!
中医学博士・楊さちこの『アジアンビューティまっしぐら』@アメブロ
http://www.asian-cosme.asia

 

綺麗なひとは、やめている。

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