総合健康診断サービス「メディポート」医療情報:人生100年に備える

2018/03/27

 平均寿命が毎年少しづつですが確実に伸びています。なかでも日本と香港が世界最長寿を競っていることは多くの人に知られている事実です。高齢化傾向は医療環境や衛生環境などが整った先進国において特に著しいものとなっています。いったいこの先我々の寿命はどこまで伸びるのでしょうか。ちなみに平均寿命とは0歳児の平均余命をあらわした指数です。もちろん平均余命も、いかなる年齢であろうと高齢化に伴い毎年伸びるものです。

メディポート代表:堀 真メディポート代表:堀 真

 平均寿命の年毎の延びは、1歳にも遠く及ばないわずかなものに過ぎませんが、厚生労働省の高齢者調査によると、日本人の高齢化がすさまじい勢いで進んでいることがわかります。これは平均寿命の延び方ではなく、100歳以上の超高齢者の数に顕著にあらわれているものです。最初の調査年となったのは1963年。日本における100歳以上の人口はわずか153人にしかすぎませんでした。ところが調査ごとに増え続け、1998年にはついに1万人を突破しています。その後はさらに増加の勢いを増し、最も新しい2017年の調査ではその数はなんと6万7824人となっています。国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計によると、現在70歳の人が100歳を迎える30年後には、100歳以上で「生きている人」は50万人を上回る数に膨れ上がるとされています。

 100歳を超える高齢者は「おめでたいこと」として昔は例外なく受け止められていたものです。覚えている方も多いと思いますが名古屋の高齢姉妹「金さん銀さん」が存命のころまでは確かにその通りだったと思います。もちろん今でも長寿を喜ばしいこととして受け止める気持ちは残ってはいますが、100歳を超えたからといってもかつてほどの驚きはありません。さらにはめでたいという気持ちもそれほどではなくなってきたようです。超高齢者がもはや珍しい存在ではなくなったことと、やはり高齢化が大きな社会問題と認識されるに至って、その受け止め方も大きく変わってきたことがその理由ではないでしょうか。

 ところで高齢化といってもどこか他人事のように感じている人も、特に若い人には多いことでしょう。自分自身が100歳を迎えるのは何年後になりますか。30年後、100歳以上の人口が50万人を超える社会を迎えた時、現在40歳の人は70歳になっています。その人が100歳になるのはさらに30年後。いったいどのような社会になっているのでしょうか。おそらく少子化もかなり進んでいると思われるので想像するに恐ろしいことです。60年も先のことに思いを至らせることは難しいのかもしれませんが、自分自身が100歳を迎えている可能性がかなり高いと思っておいたほうが良いでしょう。若い人には理解しがたいことかもしれませんが、現実問題として絶対に受け止めておかなければいけないことです。

 そんなに長生きしたくない。太く短く生き、超高齢者の仲間入りすることなく早くにポックリと逝きたいと望んでいる人もあるようですが、高度に医療技術が進歩した現代では、死にたくてもそんなに簡単には死なせてはくれません。たとえば脳梗塞を起こして生死をさまよったとしても、できる限りの治療を施されて生かされてしまうのです。身体の自由が奪われてしまったとしても、一通りの治療が終われば病院の役割はそこまでです。たとえ寝たきりのような状態であっても、退院させられてしまいます。その後は基本的に自宅や施設で過ごすことになりますが、たとえ病院に残ることができたとしても様々な制約の元たらい回しにされることさえあります。いずれにしても本人の意思とは正反対の、細くとてつもなく長い人生になってしまう可能性があるのです。家族にもきわめて重い負担をかけることになります。だからこそ、どうせ長生きしてしまうのであれば、とことん健康で長生きすることを誰もが目指しておくべきなのです。

 高齢になっても元気でいるためには、若い時からの準備が必要です。自分自身の健康状態を健康診断などで客観的に把握し、何をするべきか考えなければいけません。もし健康状態に問題を抱えているのであれば、できる限り早期に改善するべきです。循環器系疾患のリスクを少しでも低くするために、太っている人は痩せることが最優先事項となります。これは特に男性にあてはまることです。摂取カロリーの制限と運動が必要です。運動は骨を丈夫にして将来の骨折リスクに備えることにもなります。がんを避けることは困難ですが、寝たきりのリスクを低くすることは自分自身の努力で可能です。

 今は若いと思っていても、必ず身体は老化します。そのスピードをいかに緩やかなものにするかは誰にとっても大きな課題です。やらなければいけないことは人それぞれかもしれませんが、無頓着に過ごしていては将来必ずつけが回ってくることになります。目標は、100歳を迎えても自分でトイレに行けること。なんとかこれだけの体力を残すことができれば、自分も家族もハッピーです。さあ、今日からその準備にかかりましょう。

Mediport

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