ダンスが体と心にもたらす作用

2018/01/11

ダンサーは体が柔らかく、スタイルが良いことで知られている。ダンスは優れたトレーニングであり、踊ることには健康上多くのメリットがある。主要な筋肉を使うだけでなく、筋肉の整合、柔軟性、強さも必要とするからである。モダンダンスやエアロビクスは整合に重点を置いているが、バレエなどはフォームを重要視する。パーソナルな表現と楽しさを併せ持つダンス。体と心にどのような作用があるかを見ていこう

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1.体重管理
ダンスは心拍や呼吸の速度を上げるのに十分な強度のある有酸素運動であり、定期的に行えばその他の運動のように減量に役立つ。プロのダンサー、Barbara Craddockさんによれば、バレエは最も燃焼カロリーが高く、体重150ポンドのダンサーは1時間あたり約432カロリーを消費することもあるという。次いでサルサ、ボールルームダンス、ディスコダンスが1時間あたり約396カロリーを使う。それに対しワルツなどのスローなダンスは約216カロリーと、半分程度になる。

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2.バランスと調整
全てのダンスはバランスと筋肉の整合を改善するが、特にその効果に優れているタイプのダンスがいくつかある。例えばアルゼンチンタンゴにはねじれやステップ、体の回転などの動きが多く、バランスをとってボディコアを安定させ、体を回した時もステップをミスしないようにしなければならない。またグループダンスは、全てのダンサーが動きを合わせるため、体の調整と協調性が大切になる。

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3.姿勢
ダンスは姿勢を制御する筋肉と筋繊維を動かす。背骨の周りに位置するこれらの筋肉は、姿勢を維持するのに大切な器官だ。筋肉のコンディションが良くないと、筋肉は収縮しにくくなり、体は早く疲れる。その結果として姿勢を維持できず、猫背になってしまう。ダンスは脊髄を囲む筋肉だけでなく、体の奥にある筋肉であるボディコアを機能させるので、姿勢を良くする効果が高いといえる。

4.筋肉の緊張
ダンスは特に足や臀部の筋肉に大きく作用するが、お尻や腰、腹部も動かし、いくつかの種類のダンスは腕や上半身も使う。筋肉のこわばりが改善されて柔軟性が増すにつれ、背中の痛み等は改善され、体力の向上が期待できる。

5.ハッピーになる
笑い声と幸福、筆跡と人格等、人間の行動と事象との関係のように、ダンスの幸福性はヒップな雰囲気と繋がっている。幸せを感じるとダンスがしたくなる、踊っていると幸せを感じる、というようにそれらは相互関係にあるので、どちらが先かは関係ない。

幸福は安全と、自由であるという感覚からもたらされるが、ダンスにはこれの両方を満たす力がある。人は踊っている時、世界の頂点に立ち、その存在は無敵になるのだ。

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