医学の豆知識 目の状態が教えてくれること - 美容と健康投稿

自身の目を見つめる機会といえば、面接のために鏡の前でする練習であったり、赤目や膿血、アレルギー症状、徹夜明けのダメージを確認するくらいかもしれないが、医師が目を診察すると、かなり多くの情報を得ることができる。

多くの病気は体全体に症状を引き起こし、皮膚や爪、目に顕著に問題が現れる。

「眼を見ることは本当に大きな意味があります。」と米国眼科学会の眼科専門医であり臨床的スポークスマンのチャールズ・P・ウィルキンソン博士は、Business Insiderに語った。「血管のゆっくりとした反応を見ることができる唯一の場所あり、脳の一部である視神経をチェックすることができるからです。」

事実、およそ30以上の症状の兆候は目に現れる。眼科医と検眼医が特定の異常に最初に気づくのはそのためだ。

保険会社のVSP Vision Careによると、目の検査は糖尿病、高コレステロール、脳腫瘍のような深刻な健康状態の最初の指標となることがあるそうで、眼科医に診てもらわないうちは、病気の時限爆弾を抱えて歩いているようなものだという。例えば以下に、あなたの目に現れる異常の例を挙げよう。

1.目の中に血の赤い斑点が出来ている場合、糖尿病の可能性がある。血糖値が高すぎると血管が閉塞して腫れ、網膜の小さな血管を破裂させて、出血を誘引する。もし治療を受けなければ、視力障害や失明さえ引き起こす可能性がある。ただし激しい咳や伝染性結膜炎、真菌感染症など、他の多くの症状によっても引き起こされる可能性がある。

2. かゆみや腫れ、充血は、患者が頻繁に花粉、ほこり、またはペットの毛によって引き起こされる一般的なアレルギー症状だ。抗ヒスタミン点眼薬は症状の改善に有効だが、経口の抗ヒスタミン薬は時に眼の乾燥を引き起こしたり、問題を悪化させることがあるため特に注意する必要がある。

3.ドライアイは、睡眠薬、鎮痛薬、抗不安薬のように、コンピュータの使用や多くの薬による副作用だ。自己免疫疾患はドライアイ、特にシェーグレン症候群と呼ばれる症状を引き起こすことがあり、目に潤いを保つ部分を破壊する。高齢の女性に多い。

4.ほとんどの人は、加齢によってレストランのメニューのような近い物に焦点を当てる能力を失うが、抗うつ薬、抗ヒスタミン剤、利尿薬など特定の薬剤は、これを早期に起こす可能性がある。

このように目の状態と健康は密接に関連しており、医師に目を診てもらうことで、病気が表面化する前に治療を始めることも可能になる。例え視力が安定していても、自分の目の状態には注意を払うようにしておこう。