“ 食べれば痩せる” ワケじゃない?

2017/03/14

肥満に効くという食品は体重の減少にどう作用するのか

ニンニク、ターメリックなどのスパイス、赤唐辛子や緑茶、低脂肪でタンパク質を含む食品は肥満に効果的な食品と言われているが、これらの摂取は果たして、即痩せることに作用するのか? 答えはNoだ。実際彼らは減量プログラムにもよく用いられるほど栄養豊富でローカロリーであり、代謝と体重減少の速度を上げる食物として一般的に認知されている。もしカロリーを消費することさえ簡単であったなら。それらの食品を摂ることは、体重を減らすのに作用するほど、体の代謝を向上させはしない。

緑茶

統合医学研究所のモニカ・ホイ氏曰く、「人の代謝というのは認識されている程一次元なものではないのです。自分の体が、電車が行き交う混雑した駅だと想像してみて下さい。乗客達の乗り降りの状況によって、輸送率は違ってきます。多くの乗客がホームに居るのに電車が満員であったり、電車自体が少なかったりすれば、輸送率は下降します。乗客があなたの細胞が機能するために必要とする栄養分で、電車がその運搬を助ける輸送機としたら、どのように輸送率を向上させればよいのか?運搬され、細胞で消費される栄養の量と速さのバランスをとる必要があります。つまり、代謝をサポートし、維持するということです。」

そのためには、まず代謝自体をよく理解をすることが大事だとホイ氏は言う。代謝とは、生命維持のために必要である体内で起きる一連の化学過程で、異化と同化という2つの作用が関連する。同化とはエネルギーを使って、いくつかの単純なものから複雑なものを合成することであり、異化とは複雑なものをいくつかの簡単なものに分解して、エネルギーを生み出すことを指す。代謝が異化に偏れば筋肉の衰えや骨粗相症、栄養失調を引き起こす可能性があり、逆に同化に偏れば心臓病や糖尿病の原因となることもある。

これに留意しつつ、前述した食品達が代謝を上げるということを知っているのはよい事だが、過剰摂取する必要はない。

ニンニク

ホイ氏によると、例えば緑茶は、細胞の肥大化を防ぐ酸化防止剤であるカテキン、神経を静めるのを助けるアミノ酸、L-トレオニンを含む。唐辛子は血糖を調整する効果があり、消化を促進し、細胞代謝を管理する微量元素が豊富。ニンニクやターメリック等のスパイスは血糖を管理し、肝臓で解毒酵素の生産と毒素の除去をを促すし、低脂肪でタンパク質を含む食品は、筋肉を維持し、神経と免疫システムを維持するために重要な必須アミノ酸を供給する。これらの食品を摂ることで、血糖値が安定して心理的に穏やかになり、ストレスでジャンクフードを過剰摂取するというような可能性が減る。つまり間接的に代謝が調整される。代謝バランスを保つためには、その他にも細胞がエネルギーを出るのを助けるビタミンBを含む濃緑色葉野菜、脳と副腎のエネルギー源である必須脂肪酸が豊富なアーモンド、胡桃、魚やココナッツ等も併せて摂取すると良い。

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