ダイエットには睡眠時間をたっぷりと!

2015/04/20

忙しくて寝る間もないのに痩せないのはどうして?――それは睡眠不足が原因かもしれない。たっぷり睡眠時間をとるだけで痩せられる!そんな研究結果をアメリカの大学が発表している。女性にとってダイエットは永遠のテーマ。また、肥満は多くの病気の原因にもなるといわれており、ダイエットは、年代、老若男女を問わず大きなテーマだ。この気になるダイエット法について紹介しよう。

睡眠ダイエット

睡眠時間が短いと肥満率がアップ!
米コロンビア大学で行われた「睡眠と肥満」に関する研究では、4~7時間の睡眠時間では、睡眠時間が短ければ短いほど、肥満の人の割合が上がるという結果が示されている。平均睡眠時間が7時間のグループを基準にした肥満率は、6時間のグループで23%、5時間のグループで50%、そして4時間以下のグループで73%も高くなったという。

睡眠8.5時間でダイエット成功、5.5時間でリバウンド
以前、米シカゴ大学も同様の調査結果を発表している。調査は肥満体型の35~49歳の10人を対象に実施。睡眠時間8.5時間のチームと5.5時間のチームに分け、期間を2週間ずつ設け、体重の変化を観察した。また、調査期間中は、対象者は体重維持可能なカロリーに設定された栄養バランスの良いメニューを摂取した。その結果、睡眠8.5時間のチームは2週間の間に10人全員が約3kgの減量に成功したが、後半の睡眠5.5時間のチームは2週間の間に半数以上がリバウンドしたという。研究チームは、「適切な睡眠時間により、脂肪の燃焼を増加させるだけではなく食欲も抑制できる」と説明している。

睡眠不足が招くホルモンの乱れで食欲増進
睡眠時間が短いと肥満になりやすくなる理由として、2つのホルモン「レプチン(食欲抑制ホルモン)」と「グレリン(食欲増進ホルモン)」の乱れがあげられている。レプチンは体内の脂肪燃焼など消費エネルギー代謝の調節にも関わっている。この2つのホルモンが食欲の鍵を握っている。
睡眠不足になると、レプチンの分泌が減り、グレリンの分泌が増加する。そのため、満腹感がなくなり食欲が増すとともに、体内に脂肪の蓄積されるようになり、「太る」と考えられている。

最適な睡眠時間をみつけよう
理想的な睡眠時間は7~8時間といわれているが、個人差もある。短い睡眠時間だけど、ぐっすり眠れているという人もいるだろう。一方、「朝起きたときに疲れが残っている」「眠り足りない」と思う場合は、睡眠不足かもしれない。大事なのは、自分に最適な睡眠時間をみつけることだ。バランスのよい食事に快適な睡眠――健康的な生活を送ることがダイエットの近道といえそうだ。

 

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