総合健康診断サービス「メディポート」健康コラム:どうしていますか?健康診断

2021/03/24

総合診断サービス メディポート 健康コラム

 hori prof 日本では間もなく春の健康診断シーズンを迎えます。新入社員・職員の健康診断に合わせて、全員が基本的な項目で受診します。これは法定健診と呼ばれ、年に少なくとも一度は決められた項目で必ず受けなければいけないという法律の下に実施されるものです。この法律には雇用者が健康診断を行わない場合には罰則規定(50万円以下の過料)がもうけられていることもあって、4月から梅雨明けして本格的な夏を迎えるころまでに、どの事業所もバタバタと実施するようです。ちなみに「被雇用者は、雇用者が行う健康診断を受けなければならない」(労働安全衛生法第66条第5項)ともありますが、これに対する罰則規定はありません。罰則の有無は別にして、労使ともに健康診断を実施しなければいけないという法的な縛りがあるのです。ちなみにある事例ですが、雇用者が健康診断を受けるよう指示していたのを何年も無視した被雇用者に結核感染が判明したケースがあります。事業所があわてて全員の検査を行ったところ、複数の感染事例が判明したとのことで、結局この職員は懲戒解雇されました。指示に従わず健康診断を受けないでいてもお咎めな
しと高をくくっていると、思わぬ代償を払わなければいけない場合もあるのです。

 

どこで受けますか?

 新型コロナの影響で帰国できず、これまで日本で健康診断を受診していた人がやむを得ず海外で受診するケースが増えています。日本で健康診断を受診する理由として、コストの問題が第一にあげられるようです。日本の医療費は海外と比べると一般に極めて安価であり、たとえ保険でまかなえない健康診断であっても低額での受診が可能です。イメージとして安心感がとても大きいのも確かであり、日本で受診したい気持ちは良く理解できます。ところがコロナで国をまたぐ移動が非常に困難になり、すでに1年以上帰国できずにいる人が少なくありません。長期にわたる隔離を覚悟しての移動はそれなりの理由がないと行なえませんね。そうなると健康診断も海外で受診するしかありません。受診しないという選択肢もあるのかもしれませんが、もちろん好ましいとは言えません。

 

100歳でも自分でトイレ

 現在の健康状態を知るための手段が健康診断です。何らかの問題が見つかれば即座に対応するのは当然ですが、特に異常が認められなかったからといって何もしないのはもったいないものです。その結果は自分の「身体の成績表」として、年をとっても健康を維持するために活用しなければいけません。人生100年の時代です。そんなに長く生きたいと思わなくても生かされてしまう時代であり、高齢になっても希望通りには死なせてくれません。たとえ100歳を迎えなくても、寝たきりになってしまうのは悲しくて辛いことです。毎日天井を見るだけで、下の世話まで誰かにしてもらわなければいけない生活を想像してみてください。絶対に避けたいですよね。いくつで最期を迎えるにしても、とにかく死ぬまで元気でいるのが理想です。具体的な目標は、いくつになっても自力でトイレに行ける体力を維持することです。そのために何をしなければいけないのかを考える基礎資料が、「健康診断結果」なのです。

 

検査項目は生体成分

 健康診断のデータは、人体構成物質の定量(定性)検査結果です。血液検査項目のタンパク質や血糖はもちろん、コレステロールや尿酸も、あるいはγGTPなど肝機能検査の項目であっても、それらはすべて人体を構成する成分であり、それぞれに役割があります。無ければ確実に不具合が生じます。血液検査項目の多くは生命を維持するために必要な物質の量を見ているものであって、そのほとんどは少なすぎると良くないものばかりです。高いことが悪いと思われているコレステロール値でさえも、低いと脳卒中のリスクとなります。検査結果の「正常」は個人によって大きく異なります。「自分の数値」については何度か受診しているうちにわかるので、大まかにでも把握しておくと良いですね。

 

内視鏡検査が楽しみ?

 海外で受診する健康診断で最も大きな驚きは、内視鏡検査にあるのかもしれません。寝ているうちに終わってしまうので、とても楽に受診できます。麻酔と思い込んでいる人が多いようですが、これは麻酔ではありません。鎮静剤です。術中、声をかければ反応します。終わったら自分で歩いてリカバリールームに移動し、ベッドで寝ています。大腸内視鏡検査を受診した方のおはなし。「スタッフが服はもちろんパンツまで履かせてくれて、その上ベッドまで運んでくれた」と信じていたそうです。もちろんすべて自分でやってます。パンツまで履かせてくれるサービスなんてどこにもありません。検査後もしばらくは鎮静剤の影響で多くは記憶に残りませんが、ちゃんと自分で行動しているのです。不思議な時間だといって、内視鏡検査を楽しみに健康診断を受診される方も多くおられます。内視鏡検査はバリウム検査よりもずっと楽に受診できるのです。

 

 さて、いつもは日本で受診しているという人も、この機会に海外での健康診断を試してみませんか? きっと意外な発見があると思いますよ。

 

 


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