【香港】病院・クリニック・医療機関リスト一覧
【香港】病院・クリニック・医療機関紹介記事とリスト一覧。
新しく異国の地で生活を始める人にとって、病気や怪我などは最も大きな不安材料の1つだろう。
慣れない香港・華南地区でも言葉の心配なく医療サポートを受けられる医療機関を紹介しよう。
さらに、いざという時に頼りになる香港医療保険事情に関して、専門家のアドバイスも伺った。
ロンドン医療センター | London Iryo Centre Hong Kong | Rm. 822, 8/F., Leighton Ctr., 77 Leighton Rd., CWB | 2398-0808 |
アドベンティスト (病院) | Adventist Health | 40 Stubbs Rd., Happy Valley | 3651-8888 |
カノッサ (病院) | Canossa Hospital (Caritas) | 1 Old Peak Rd., Mid – Levels | 2825-5848 |
マチルダ国際病院 | Matilda Int’l Hospital | 41 Mount Kellett Rd., The Peak | 2849-1573 |
マチルダメディカルセンター | Matilda Medical Centre | 3/F., Prosperity Tower, 39 Queen’s Rd. Central, Central | 2849-1573 |
香港サナトリウム養和醫院 | Hong Kong Sanatorium & Hospital | 2 Village Rd., Happy Valley | 2835-8606 |
EMC 香港日本人クリニック (TST院) | HONG KONG EMERGENCY MEDICINE CENTRE LIMITED | Suite 1408, 14/F, World Commerce Ctr., 11 Canton Rd., TST (next by the Prada shop) | 5746-1234 |
EMC 香港日本人クリニック (CENTRAL院) | HONG KONG EMERGENCY MEDICINE CENTRE LIMITED | Rm. 704, 7/F., Manning House, 38 Queen’s Rd. Central, Central | 5746-1234 |
DYMヘルスケア (太古院) | DYM Health Care | Rm. 1302, 13/F., Office Tower, Kornhill Plaza, 1 Kornhill Rd., Quarry Bay | 2651-2121 |
メトロメディカルセンター (総合) | Metro Medical Centre | Rm. 1311, 13/F., Central Bldg., 1 Pedder St., Central | 2157-1111 |
ウェルビー (香港) | WellBe HK | Rm. 1803-1805, 8 Observatory Rd., TST | 2573-3667 |
プリシア (医療サポート) | Pricia Co., Ltd. | Rm. 3902, 39/F., Windsor House, 311 Gloucester Rd., CWB | 2234-6159 |
香港健康管理センター (健康診断) | HK Kenko Kanri Centre Co., Ltd. | Rm. 613, 6/F., Bank of America Tower, 12 Harcourt Rd., Admiralty | 2881-6606 |
メディポートインターナショナル (健康診断) | Mediport Int’l Ltd. | Rm. 1811, 18/F., Olympia Plaza, 255 Queen’s Rd., North Point | 2577-1568 |
平柳歯科 | UMP Dental Centre | 15/F., 22 Yee Wo St., CWB | 2890-3356 |
香港・華南地区香港の医療事情
転ばぬ先の杖。知っていれば憂いなし
写真提供:アドベンティスト病院
海外に住むにあたっての大きな不安要素のひとつが医療であることは間違いない。異国で大きな病気にかかってしまったらどうしようかという漠然とした不安を、誰もが抱えて海外生活をスタートさせる。小さな子供連れの場合はなおさらだ。しかし、香港に住むことは、たとえ外国人であっても医療サービスを受ける側としてはとても幸運だと言い切れる。まずは安心して欲しいと思う。
香港の平均寿命が世界でもトップクラスであることは誰もが知っていると思うが、その理由は医療レベルの高さと医療制度にあるといえる。しかも潤沢な政府予算の上に成り立った制度であり、誰もが非常に低額の医療費で必要であれば最高レベルの医療サービスを受けることができるわけだ。実際に10年ほど前に日本人が夫婦間で受けた生体肝移植。レベルは世界でトップであるにもかかわらず、この移植手術での患者負担はたった3万円程度だったという。実に驚くべき低負担だ。
香港にIDカードを所持して居住すると、公立病院が非常に安く利用できる。日本人は待ち時間が長い、サービスが悪い、言葉が通じないなどと悪い面ばかりを強調するが、大きな病気をした時は本当に頼りになる存在となる。救急車で運ばれると、有無を言わさず最寄りの公立病院に搬送される。普段から万が一の時、どのように公立病院を利用するかを具体的に考えておいたほうが良い。もちろん風邪や腹痛など日頃のちょっとした病気には私立のクリニックや病院が便利であることは間違いない。このような施設では日本語のサービスを行っているところが少なくはないので、評判なども聞きながらホームドクターを選んでおくと良いだろう。子供の予防接種もこのような私立の施設で受けることがほとんどであるが、接種タイミングが日本とは違うことに戸惑うかもしれない。郷に入れば郷に従うという姿勢で問題はないが、疑問や不安は必ず質問しておくことが大切だ。
さて、香港で気をつけるべき医療問題であるが、風土病があるわけでもなく基本的には何の心配がないと言ってもよい。ただしいくつかの感染症など日本国内よりも感染機会が大きいものがあるので、その対応は考えておきたい。気をつけるべき感染症の筆頭がA型肝炎だ。現在日本では感染リスクがほとんどないが、香港では決して油断できない。貝類はもちろん食物に含まれるウイルスによって感染する。感染しても必ずしも発症するわけではないが、もし発症すると治癒まで1ヶ月はかかる。食欲不振や倦怠感など軽い症状に始まり、間もなくほとんど起きることができなくなる。症状は激しいがワクチンで100%予防が可能だ。予防接種を受けることは保険だと考えたい。
日本では忘れかけている感染症である結核は、新規患者の発生率が日本の4倍ほど高い。つまり感染リスクがそれだけ大きいといえるし、実際日本人の中でも感染して長期に渡って治療を受けた人はそれほど珍しくはない。人口密度が多いので感染リスクはどうしても高くなるが、咳が続くなど風邪とはちょっと違うなと思った時には積極的に検査を受けたほうが良い。放置したことによる周囲への影響ははなはだ大きい。
これといった風土病がなく、日本とほとんど変わらない生活が維持できる香港で、最も気をつけなければいけない病気は、実は「肥満」だ。香港に駐在し始める人の多くは20歳台後半から30歳台。この時期は非常に太りやすい時期にあたり、外食の機会が多くなる香港での生活では、体重の増加を特に気にする必要がある。循環器系疾患のリスクを確実に高くするので、たかが肥満だと侮ることはできない。高齢日本人が極めて少ない香港では、40歳台で亡くなるケースが非常に目立つのだ。食があふれて便利すぎる環境にある香港では、肥満を避けることがもっとも有効な健康管理だと言える。
異国で病気になっては困るが、万が一健康を損ねても香港では何も心配はない。ただし香港で受けることができる医療サービスをいかに利用するかは、受益者である我々が普段から考えておく必要がある。
執筆協力:メディポート 堀 眞さん
総合健康診断サービス
医療・健康の総合コンサルタント
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